本気で考えてみたシリーズ!!バランス!!

Ⅰ、バランスはね

運動学の知識として、知っておくと運動の考え方がまとまりやすい便利な知識。

 

バランス!!

 

有名なのがクラインフォーゲルバッハの運動学

その中でバランス反応について3つに分けられています。

1、カウンターウェイト(counter weight=C/W)

⇒目的動作にともない運動に参加する体幹以外の部位を目的方向と反対方向へ
移動させることで重みを釣り合わせて運動の拡がりを制御する活動。

2、カウンターアクティビティ(counter activity=C/A)

⇒目的動作にともなう運動の拡がりを拮抗筋活動で制御する活動。

3、カウンタームーブメント(counter movement=C/M)

⇒目的動作に対して起こる運動の拡がりに対して、その逆の方向に運動の拡がりを起こし、
同時に2つの動作を行い、制御
する活動。

 

簡単に言うと

1、C/W⇒ヤジロベーによる『制御』
2、C/A⇒対側の筋力による 『制御』
3、C/M⇒動作のぶつかり合いによる『制御』

 

ほら、気になってきたでしょ(笑)

 

例)

1、カウンターウェイト

立って足を外に挙げてください。

そのとき反対側へ体を倒して手を上げましたね。

それが足を上げた分の重しになってます。

 

2、カウンターアクティビティ

立って足を外へ上げ下さい。

そのとき体はまっすぐでお願いします。

反対側の足の付け根からお尻が固くなってますね。

それが足を上げた分に拮抗する筋活動です。

 

3、カウンタームーブメント

歩いて下さい。

手を振りましたね。

足を出す際に生じる体のねじりを制御するための動き。

力を拮抗する別のチカラで打ち消すものです。

 

ほら、面白くなってきたでしょ?え!?いみぷー?

が、がんばれ!!

 

Ⅱ、ストライダーで考えよう!

1、本気で蹴ると体はどうなるでしょう。

前傾してますね。何ででしょう。

これはカウンタームーブメントですね。

速く強く蹴った分、体幹も同様に速く強く前にお辞儀します。

 

また、先ほどの例えでも述べた歩きのように、蹴ったことにより体はねじられます。

でも素直にねじられてしまうと転倒しますので、強く蹴った分、強く足を引き上げます。

見方を変えると、右足を蹴り、左足を引き上げると、骨盤は右へ回旋します。蹴る方に伸びるんですね。上部体幹はそれに拮抗して肩が左へ回旋することで打ち消します。

ここ大事ですよ。テストに出ますよ(笑)

 

カウンタームーブメントで考えると、強く蹴りたければ強く引け!もしくは、蹴った勢いを肩で打ち消せ!

 

2、蹴った後伸びますね。姿勢はどうなってますか?

腕で支えてはいますが、伸びに移行した直後は頭と足先は拮抗した重さとなります。

カウンターウェイトですね。

頭が上がってくると足は下がってきます。重さで拮抗してますからね。

  はい!ここ大事ですよ。テストに出ますよ(笑)

 

カウンターウェイトで考えると、足を伸ばしたければ頭を同じくらい下げろ!!

 

3、1と2に合わせて必要なものがあります。

加速と伸びが必要となるストライダー、速いピッチのために、動作を重さと動作以外でも制御する必要があります。

可能な範囲でコンパクトにまとめるために腕と体幹筋で打ち消してます。これがカウンターアクティビティですね。

右足を蹴ります。その対側の左足が上がります。歩きと同様で左足に合わせて左へ体幹が回旋します。その時の右回旋筋、右側屈筋、右腕を伸ばす筋は姿勢を筋活動により制御しています。

また、足を後ろに挙げれば前に倒れますね。カウンターウェイトです。でも足の重さだけではなく勢いもあるのでウェイトのみでは説明が付きません。足らないんですね。

蹴った分だけ腕でも支えていますが、筋活動では前に倒れまいとする背筋と殿筋も働いています。

  はい!きた!テストに出ますよ(笑)

 

カウンターアクティビティで考えると、加速したければ制御できる筋を鍛えな!もしくは、適切な筋活動ができる協調性を身に付けな!

 

Ⅲ、まとめ

強く蹴ればその分対側の足は上げる必要があり、体幹の回旋も生じる。しかし、その勢いに身を任せていてはオーバーアクションとなりピッチが上がらず加速力が得られない。

筋力によって制御する必要があるが、筋力は柔軟性により力を発揮するため、固定するのではなく、適切な協調性のある筋活動が求められる。伝えるのであれば、「肘を上げるな」「肩を振るな」「頭を上げるな」ではなく『すぐに反対も動かせ』
『つま先まで伸ばしたらすぐに膝を上げろ』『(動画を見せて共有し)つま先と頭は一直線』
という風に伝えるとネガティブな運動抑制ではなく攻めの運動制御になるのかもしれない。

 

 

Ⅳ、最後にいつものセリフ。

内容はいちストライダー中毒者の妄言と捉えていただき、本内容が批判や肯定の種となり、お子さんへ反映する際の火種となれば幸いです。

 

エンジョイ!!ストライダー!!!

やっほーい!!


子どもと私の ストライダー 日記をもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

投稿者: setuna619

本気で考えてみたシリーズ!!バランス!!」に2件のコメントがあります

    みかん星人

    (2017年10月7日 - 10:42 PM)

    SECRET: 0
    PASS:
    >高★妙さん
    子どもは素直なんで伝わった通りにやってしまうので、過剰に伝わってしまって「しまった」ということも多々あります。
    そんなとき少しでも伝え方の参考になれば幸いです。
    長男には申し訳ないですが、長男での失敗を長女で、長女での失敗を次男へ伝えているので、次男の成長は無駄がないです。
    ブログの内容はそのくらいフィルターを通ってるのでなかなかお得な情報だと思います(笑)

    高★妙

    (2017年10月6日 - 10:13 PM)

    SECRET: 0
    PASS:
    勉強になりましたー!!
    肘を上げるな!頭を上げるな!と言いたい気持ちだったのですが、伝え方を変えて見ます!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です