ストライダー 本気シリーズ『子どもの発達~重心から考える~』
〇はじめに
さぁ。
久しぶりに書きます!!
本気シリーズ。
ストライダーを本気で取り組んだことで、
子どもってすごいな!!
って心から思います。
でも、いろいろ腑に落ちないものもたくさんあり、どうしてあの子とこの子は走り方が違うのにどっちも速いんだろう。
どうして最近ストライダーを始めたあの子はあんなに速いんだろう。
などなど。
でもその疑問があったからたくさんお勉強するきっかけを頂き、子どもを理解するきっかけとなりました。
自分のメモでもあり日記でもあり、同じ悩みをもつ方の参考になればと思い始めたブログなので、その辺も載せて行きたいと思います(*‘∀‘)
〇強化ではなく発達
大事なことを言います。
子どもの進化 = 強化
ではありません。
子どもの進化 = 発達
です。
全然違います。
ここを間違えている方もたまにいらっしゃるので怖いことがあります。
私も勉強させていただいた4スタンス理論。
とってもためになり、仕事にも使うことがあります。
ただ、どうしても腑に落ちない重心があり、踵外側の後方B2です。
これは仕事柄あまり良くないイメージが強く、変形性膝関節症に陥りやすい重心なんですね。おまけに骨盤後継で下っ腹ボコンとなり、腰が丸まる円背、そして首が前に落ちるおまけつきです。
長男が3才後半に4スタンスの診断を行なったらもろB2だったんですね。
妻もB2。
B2ベースでいろいろ考えましたが、私の頭の片隅にはいつも
異常な重心なのでは?
という不安が付きまといました。
でも結果は出るので4スタンス理論は素晴らしいと目からうろこでした。
その不安感を感じながらずーと過ごしていたのですが、最近になって腑に落ちる考えが、
「もしかして、大人の重心は代償的姿勢な結果だけど、子どもは発達過程の重心の取り方なのでは?」
最近の長男は明らかなB2ではなくなり、A1のようなつま先重心な場面も増えている。つまり3歳後半の長男と6歳の長男では成長により変化が生じている。
そこで、今回は表題にもなっている
『子どもの発達~重心から考える~』
自分の子どもはどの段階で、今後どうなっていくのか。
また、成長のために何をすべきかの一助となると幸いです。
前置きが長いですが、中身はそんなに長くないので安心してください。
『子どもの発達~重心から考える~』
Ⅰ子どもの重心位置
子どもの重心は大人よりも高い位置にあります。
等身をみればわかりますね。
重心が高いとどういう影響があるか、それが大切です。
お団子をイメージしてください。
うまそう。
これを残り一個にして、棒でバランスを取って立ててみましょう。
上にあるより、下に団子がある方が安定しますよね。
そのイメージです。
重心が高いとふらつきが大きくなります。
重心動揺と言いますが。
つまり、大人よりも子どもの方が重心の動揺が大きいため
バランスを取るための運動が多いのです。
Ⅱ 大人のバランスのとり方
人間は立つと転ばないようにバランスを取ります。
最も効率よくバランスを取るための重心線というものがあります。
でもね。
こんな理想的な重心をとる人はほとんどいないですね。
一流のアスリートや日本舞踊の師範くらいじゃないとならないですね。
では取れない人たちはどうしているのか。
都合よく代償して楽しているんですね。
とくに大人は自分に合った方法を長きに渡り強化してきていますから4スタンス理論のようにいくつかの方法に分かれます。
極端に言えばつま先の人は体を反り体の後面の筋肉で締めこんでいる状態。踵の人は前に身体が前に倒れそうなのを後面の筋肉で釣っている状態。とか、、
教科書通りの重心線はバランスよく鍛えている身体、もしくは、衰えた場所が無い身体でどこかに偏りがない正中位。ニュートラルな姿勢なんですね。
でも多くの大人がどこかを優位に活動させることで固定部分を作り、姿勢を作っていることが多いです。
Ⅲ 子どもの場合
子どもは大人とは違います。
色々な文献を読みましたが、ランバイク業界で多くみる2歳~10歳は重心の成長が著しいことがわかっています。
まず5歳以下は踵重心がほとんどであり、発達とともにつま先方向へ移行していきます。
さらに、先ほどお団子で述べた重心の動揺は6歳から著しく減少し、10歳まで動揺は軽減していきます。これは20歳までなだらかに続き、身体機能としては一番ポテンシャルが発揮し易いのは20代となります。
2~3歳では神経系(脳・脊髄・神経系や感覚器)が発達し、10歳前後で成人の95%レベルまでに発達します。このことは、神経系に関する平衡性・調整能力・四肢の協応性・リズム感覚などは、10歳までに獲得することを示唆するもので、運動の応用力をつけるためのベースとなります。
また、こんな報告もあります。
はだし運動教育における足底形態と安定性の関係から分析し、はだし教育は足底形態の発達に役立ち、しかも重心動揺の観点からも、直立姿勢の保持バランスがよくなること、はだし運動の子どもは、抗疲労性が高まり、動揺面積が少なくなることを報告している。
さらに、重心位置はより足先となり、成人に近い値をとなっている。また、直立姿勢における足底面の安定域は、睡眠時間が少ないと足底面の重心位置は前方から後方へ移動する。
ほら、わけわからなくなってきたでしょ?
何が言いたいかというと、
1、基本的に子どもは踵重心
2、成長にしたがって重心はつま先方向へ移行
3、6歳でやっと重心がとれるようになってくる。
4、10歳になるまでバランスを取るための機能が十分に成長していない。
5、低年齢の時期に靴下、靴を使用すると重心をとるためのあらゆる神経系の発達が妨げられる。
6、睡眠時間が得られていないと重心動揺が生じやすい踵重心から成長しづらい。
Ⅳランバイクのためにすべき経験値
カワイイでしょ(笑)
わたしの次男(3才2ヶ月)です(笑)
見てほしいのは足元。
草履(ぞうり)です。
次男は普段はだしで生活する保育園に通っています。
夜8時半には寝ます。
上記の理論ではとても理想的な生活環境ですが、今日初めて履いた草履では歩けませんでした。
草履って足趾が喰わないと成立しませんよね。
踵重心では扱えない履物なのです。
これがしばらくすると歩けるようになり走り出します。
同じ環境で生活している長男長女も3才後半~4歳くらいに初めて使用したと思いますが、初めから使用できました。
つまり、成長に合わせて出来るようになるけど、経験させていかないと発達が促通さえれず、代償的なまま大きくなってしまうという事です。
はじめの方に書きました、長男もB2だったのがA1寄りに変わったこともうなずけます。
これは発達なのでどのお子さんも起きる現象です。
でも大人がいろいろな代償的な重心を取るように、子どもも正常な発達が培われない環境を提供してしまうと、どこかで補ってしまい、代償的な身体の使い方となってしまう可能性があります。
例えば、3才後半の子に6歳の走り方を当てはめるのは問題です。
重心が安定しだしている年齢の動きを、重心動揺が強い年齢に行わせてしまうとどこかで無理をして強引な固定姿勢となり、正常と異なる体の使い方をさせている可能性があります。
いずれ安定出来たであろう重心を、あえて代償的な戦略姿勢としてしまい、将来膝が痛い、腰が痛い姿勢を取る大人にさせてしまう可能性があります。
Ⅴ 終わりに
全然短くなくてすみませんでした。
書いててなんか長くなっちゃいました(;´∀`)
私自身リハビリの仕事をしつつ、長男長女のストライダー生活を送り、いよいよ人生最後となるであろう末っ子のストライダー生活に入ったところです。
長男長女から教えてもらったエッセンスを末っ子との関りに生かし、さらに同じ境遇の親御さんの一助になると私達親子の取り組みも少しは業界にも意味があるものになったのではと思います。
ランバイクはあくまでも親子のコミュニケーション手段です。
子どもの心身にとって良いものであり、親子関係をより密にする素敵な物であってほしいのです。
まぁ、兎にも角にも
エンジョイ!!ストライダー!!
※本気シリーズのいつものことですが、いちストライダー中毒者の妄言と捉えていただき、本内容が批判や肯定の種となり、お子さんへ反映する際の火種となれば幸いです。
意味不明な長文を読んで下さいありがとうございました。m(__)m
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